風の音

雨音でかき消され流れる川にも似たおとだけが真黒の闇に流れてる。雨降りでも窓を開けられるぜいたくに幸せを感じてしまう。山あいの旅館の眼下を流れる川の音のような降りっぷり。生まれ育った田舎には割と大きな川があり夏になれば川泳ぎ、日なたの川岸の乾いたあの臭いは好きではないけれど、海よりはやはり川泳ぎ、今じゃカラダが重くてどちらも泳げません。