賢者の愚

清廉潔白すぎてもだめだが
清くいて他人の濁をも飲み込みなさいと菜根譚はいうけれど
清廉潔白な人はそのままで
穢れているからとどうすることもできないのだからあるがままでいいのではないかな
あらがったり足掻けばますます汚れがカラダに付くばかり
多少もがいてもいいけれど落ち込むほどにカラダが真っ黒になるはどに、もがく必要もなし。
人生は笹の葉のごとし
風が吹いているあいだはさらさらといい音させて
風が凪れば何事もなかったかのように竹やぶは静けさに包まれる。