広野町

それ、どこですか
わからないんだけれど夢に出てきました。
私と友人はともに20歳台に、そしてなんでもおもしろい銭湯があるのでいってみようということになり、電車に乗り出かけた。
広野町駅はなだらかな山のすそにあり、広々とした田部があるのんびりした町である。
とりあえず探そうと駅を出たが初めての土地なのに彼は、こっちだろうとあてずっぽうでどんどん先へ進む。そこを右だ、ここは左だといいながら15分も歩くと田んぼが広がる一本道に出た。すこおしさきに、確かに銭湯がぽつんと道端にある。決して大きくはない、スーパー銭湯よりどこにでもある銭湯だ。
さて、入ってみるとけっこうな賑わいをみせてる。
湯船の中にしきりがあり、もちろんそれはタイル貼りで、奥の広いほうがごくふつうのお湯、手前がとっても熱いお湯、と思ったら右半分、つかるときにはひだり半分になるんだけれど、それが熱〜いお湯ではなくて生ぬるいお湯だった。
温まったところで帰ろうと銭湯やの外へ、陽はまだ高く明るい、おまけに夏か?
そこへ今の時代の同僚が現れる、彼はクルマで来たそうな。年令ギャップが、設定があわない、まあ、そこが夢ってものか。
田舎道にはぽつんぽつんと古い民家があり、カメラ小僧たちが人の迷惑かえりみずパチパチ写真を撮ってる。帰るべえなどと言いながら元来た道を引き返し、途中ではぐれてしまい、私ひとりで駅を探すが人が歩いてない、こりゃまずい。
民家が並ぶ一軒に家具屋があり店の人に尋ねると、ひな壇をあがりまっすぐ見てなんとかかんとか。よくわからない、しかもひな壇?
ひな壇ではなくて店のとなりの石段のことだと若い女店員さんが。
ひな壇だと言ったのはこの家のおばあちゃんで、石段だと教えてくれたのはお孫さんのようだ。
そんなこんなで駅にようやくたどり着いたのだが、ちゃんと家まで帰れたのかは夢がそこまでなのでわからない。