夜行バス
目的地まではあとひとつ
外は真っ暗
2階はほの明るいが1階は真っ暗
もうすぐ着くからとトイレに行きたく
2階はだれか使用中
なぜかドアには大きなまあるいガラス窓
中がまるわかり、だれかしゃがんでる
仕方が無いので1階へ
真っ暗な中階段を降りたすぐ脇にトイレ
丸い窓からはだれもいないのがわかる
私はしゃがみ、そこへ窓越しにだれかがのぞき
ドアには鍵はなく
次にはドアを開けてぞろぞろと賑やかに男性ばかり
用をたしに、ずらっと並んで男性用で用を足す
私は完全に見られながらしゃがんでる
先ほどまで、このバスには彼女しかいなかったのに
おかしいなあ、こんなにたくさんの人は
いったいどこにいたのかしら
そう思いながらこの不気味な夜行バスは行く。